学長より
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釧路公立大学を志望する皆様へ
釧路公立大学 学長 白川 欽哉
地方創生の機運が高まる1980年代後半に開学した釧路公立大学は、バブル崩壊後の日本経済の停滞、少子高齢化、度重なる自然災害の影響、都市と地方の格差拡大、新型コロナ蔓延など、幾多の困難を経験しながらも、フロンティア精神や自己改革の姿勢を失うことなく進化を遂げてきました。海外の大学との姉妹校提携や学術交流、経営学科の新設、地域経済研究センターの設立など、着実に大学の質向上が成し遂げられ、近年では公立大学法人となって、さらなる改革に取り組んでいます。
その第一陣は、入学試験とカリキュラムの変更です。入学試験においては学部一括選考を導入し、経済学科と経営学科の選択は、コース選択(経済、地域社会、経営)とともに2年進級時に行うことになりました。入学者は学科共通の入門・基礎科目を学んだのちに主体的に学科を選択することになります。これらの変更と併せて、新しいカリキュラムが編成されましたので、ぜひ『大学案内』を読んでみて下さい。新制度の目標は、全学生が学際的な視野と豊かな教養を身に付け、社会科学の知を探求する力を育てること、そのための教育を全学年での少人数教育で支援し、集大成としての卒業研究に導くことにあります。
学びの場は、大学のなかだけではありません。大学が立地する北海道東部には、地元にいながら認識していなかった、あるいは道内外から訪れ、初めて見聞する自然環境や地場産業、文化、コミュニティがあるはずです。それらを体験するためには、座学だけではなく、そこに生きる人々との交流も重要です。皆さんの学びや生活を親身になってサポートする教授陣と職員スタッフがお待ちしています。