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令和7年度釧路公立大学学位記授与式 学長告辞

令和7年度釧路公立大学学位記授与式 学長告辞

学長告辞の様子

学長告辞の様子


 2026年(令和8年)3月23日、本学アトリウムを会場に「令和7年度釧路公立大学学位記授与式」が執り行われました。以下、学長の告辞文を掲載いたします。
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 皆さんご卒業、おめでとうございます。釧路公立大学の教職員を代表し、心からお祝いを申し上げます。また、今日まで皆さんの成長を慈しみ、支えてこられたご家族ならびに関係者の皆様、そしてご多忙のなか式にご列席いただいた来賓の皆様に、深く敬意と感謝の意を表します。
 
 皆さんが本学に入学された2022年(令和4年)の春を、今一度思い出してみてください。  
 当時の世界と日本は、まさに激動のさなかにありました。 コロナ禍の行動制限が少し緩和に向かい、このアトリウムではなく体育館ではありましたが、皆さんと対面で入学式を挙行できたことに、回復の兆しを感じていました。
 その反面で、同年2月に勃発したロシア・ウクライナ戦争は、それまでの国際秩序を揺るがし、エネルギー価格の高騰や物価高といった形で、私たちの生活や日本経済に「不確実性」がもたらされた時期に重なったこともあり、皆さんは大学でのスタートに、不安を抱いていたことでしょう。
 その後4年が経った現在はどうか。入学時の不安だった「物価高」や「供給網の混乱」は、今や日本経済の構造そのものを問い直す動きへと発展しました。また、入学当時はまだ一般的ではなかった生成AIなどの先端技術が、私たちの学びや働き方を劇的に変えようとしています。 そのような時代だからこそ、皆さんがこの4年間で学んだ理論や経験の蓄積は、「変化する時代」を生き抜くための武器として、これまで以上にその重要性を増しています。
 入学当時、目標が定まらずにいた「あなた」、一人暮らしに戸惑っていた「あなた」もいたことでしょう。しかし、この4年間、激変する社会情勢を肌で感じ、自分の頭で考え、試行錯誤してきた皆さんは、私たちが想像する以上に逞しく成長しました。
 「1年生の頃にはあどけなさの残る学生たちが、就職活動を終える頃には、社会人候補生としての風格を身に付けるようになる」。皆さんのそうした姿を見ることは、私たち教員にとって最大の喜びです。そして人間の持つ適応力と成長の可能性を再確認させてくれる瞬間でもあります。
 
 今日、皆さんは大学という「護られた空間」から、現実の「社会」へと一歩踏み出します。「組織」のなかで、一人ひとりが自分の持ち場の責任を果たし、また互いに連携することで、個人だけでは到達できない成果をあげる「組織の力」を実感することになるでしょう。また地域社会に出れば、少子高齢化や地方創生、食糧安全保障といった、複雑化した新たな課題に直面することでしょう。
 しかし、恐れることはありません。激動の年に入学し、その後の変化する日常を乗り越えてきた皆さんには、古い価値観に縛られず、新しい技術や視点を柔軟に取り入れる力が備わっています。これまでの常識を単に受け入れるのではなく、皆さんの感性でそれを再構築し、私たち親世代、祖父母世代の想像を超える新しい社会を創り上げていってください。
 新しい環境に飛び込む勇気の先には、必ず新たな成長が待っています。皆さんはこの4年間で、自らをアップデートする術を学んできたのですから、自信を持って4月からの仕事に向き合って下さい。
 
 最後になりますが、この釧路の地で出会った人々、そして釧路公立大学で積み上げた知識と経験を誇りとし、今後の糧としてください。皆さんの輝かしい門出を祝し、何よりも健やかで幸多き人生を歩まれることを祈念して、私のお祝いの言葉といたします。
 
2026年(令和8年)3月23日
釧路公立大学 学長 白川欽哉
 

 

最終更新日:2026年03月23日