本学の学生が「情報処理学会」から2つの賞を授与されました
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表彰のお知らせ
●受賞学生
4年 山上 泰樹さん(市立函館高等学校卒業)
●学会名および発表会場名・論文(発表)名・受賞名・受賞日
1.情報処理学会第85回全国大会 会場:電気通信大学
・CPR訓練システムによる動作・姿勢の分析検討
・学生奨励賞(Student Encouragement Award of IPSJ National Convention)
・2023年3月2日
2.情報処理学会第163回情報システムと社会環境研究発表会 会場:日立製作所 横浜研究所
・CPR訓練システムを用いた教育実践の実証研究
・若手の会奨励賞
・2023年3月6日
●受賞の感想
この度、情報処理学会第85回全国大会と情報処理学会第163回情報システムと社会環境研究発表会の2つの発表において、学生奨励賞と若手の会奨励賞という名誉ある賞をいただき光栄に存じます。本研究は、CPR(心肺蘇生法)の訓練においてAzure Kinect DKセンサーカメラを用いて、正面と側面の2方向からCPRの正しい(あるいは誤った)姿勢を検知判定し、AR(拡張現実)表示で可視化する訓練・分析に寄与するシステムを開発しました。
研究発表会においては、本システムを使用した新たな訓練形式である「CPR訓練リレー」の提唱とシステムを使用した圧迫姿勢点と圧迫回数の関係性を分析し、実際の訓練会を通じて収集したデータの分析結果について発表させていただきました。分析の結果、圧迫姿勢点と圧迫回数には正の相関関係があることが明らかとなりました。
全国大会では、CPR時の利き手の上下の変更が及ぼす影響について発表させていただきました。利き手の上下を変更し、2回の訓練を行った場合の本システムの姿勢総合点と運動負荷(脈拍を基準)の差を分析した結果、利き手を上にした場合の方がより良い結果となることが明らかとなりました。
今後も引き続きCPR姿勢の解明と、CPR訓練の適切化に努めてまいります。
結びになりますが、指導教官として研究を支えて下さった皆月教授ならびに本学の関係者の皆様と実験にご協力下さった皆様に改めて心から感謝と敬意を込め、謹んで御礼申し上げます。
写真1:本学内にて記念撮影(写真左から 皆月教授、山上さん、小路学長)
写真2:小路学長への報告の様子(写真左から 小路学長、山上さん)
写真3:3月6日の受賞後の記念撮影(写真左から 山上さん、皆月教授)