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皆月昭則

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プロフィール

氏名
皆月 昭則
よみがな
みなづき あきのり
職名
教授
担当科目
産業技術論、プログラミング、システム工学
担当科目紹介
【はじめに】日常は物事の流れである。日常の生活や社会における「物と事」の発生には、アイデアや技術によるモノとコトのそれぞれ起点があり、一連の流れを文系大学の科目・産業技術論の授業で述べている。いわゆる日常は、モノづくり・コトづくりで営まれているのである。産業技術論の授業テーマ「技術を語る商人」では、物事という熟語の漢字順で、「物」はモノづくり(技術やサービスなどを創造する)、「事」はコトづくり(モノを生活や社会で利活用すること)を解説している。例として、空を飛ぶコトをしたいのであれば、航空機というモノを創造して、利用する順序であろう。
2020年の世界は、コロナによって物事という熟語の漢字の順のようにいかない事態に直面し、さまざまな日常の生活や社会のモノ・コトが制限されることになった。こうした非日常の事態に、感染防止のための新たなモノが創造される一方で、既存のモノを工夫して利用する試みも行われ、航空会社を例にすると、機内の座席配置に間隔を設け運航するなど努力が続けられてきた。
 
【授業の目標】本学は文系大学であり、私の担当科目に共通する目標を導いた文献がある。文献は、社会に影響力を与えてきたピーター・ドラッカー(Peter Ferdinand Drucker )の「テクノロジストの条件:ものづくりが文明をつくる」である。ドラッカーは著書で技術が文明に果たしてきた役割とその可能性、さらにはイノベーションの方法論を独自の視点で説いている。ドラッカーは、現代に出現している新しい世界経済と技術の関係性について明解に説いており、テクノロジストの条件が、担当する科目の共通目標の出所であり、ドラッガーの著書の諸説を適宜、引用・参考にしている。
 
【モノによって社会や経済が変化】新しい世界経済と技術の関係性は、「物事(ものごと)」の流れであり、「モノ(物)づくり・コト(事)づくり」の連鎖過程によって、私たちの社会・経済を満たしてくれている。歴史をたどっても、当時の社会の変化はモノ・コトの流れの変化であり、モノが開発されて、それを利用するコトで、その時代の経済が確立されてきた。物流が現代のように発展していない時代では、長い年月をかけてモノが普及して社会・経済に浸透してきた。しかし、近年は、物流が発展しており、ある日、突然、モノが爆発的に普及浸透していくような社会・経済も出現している。このように繰り返されてきた時代の変化は、製品・サービスを生み出す技術による「モノづくり」が基底にあり、そのモノを普及浸透させるコトによって、便利なこと、楽しいこと、あるいは悲しいことが、社会や経済の実態である。現在でも物流システムの発展によって、モノが社会に普及浸透していく経済の変化は加速的であり、こうした状況をドラッカーは21世紀初頭の著書で予見しており、一説を引用して以下に紹介する。
 
【14章 知識の意味を問う】
知識の世界は流動してやまない。今日の学部、学科、科目はまもなく意味を失う。~中略~、現代社会は、みずからの知識の基盤として理系、文系両方の人を必要とする。特に理系のことがわかる文系の人を必要とする。専門分野や方法論しかわからない人ではなく、知識を仕事に適用できる人を必要とする。新しい知識を生み出す人だけでなく、新しい知識を日常の活動に適用できる人を必要とする。(引用元:テクノロジストの条件—ものづくりが文明をつくる、P・F・ドラッカー:著、上田惇生:編訳、ダイヤモンド社、 pp.237-241、 2005年)
専門分野
知識科学(ナレッジサイエンス)
現在の研究テーマ
各専門分野の境界(枠)を超えた(枠にはまらない)技術開発・技術活用マネジメントに関する研究を実践している。具体的には、ピーター・ドラッカーの著書【8章 技術をマネジメントする】の実践である。
 
【8章 技術をマネジメントする】
 技術が個人、社会、経済に与える影響を予測し、発明・工夫に必要な技術要件を明らかにする。最大の技術的な成果と最大の経済的な成果をもたらすイノベーションについて予期すること、プランを導出すること。(引用元:テクノロジストの条件—ものづくりが文明をつくる、P・F・ドラッカー:著、上田惇生:編訳、ダイヤモンド社、 pp.131-134、 2005年)
 
主要研究業績
 
【著書】
オンラインで拓く技術・情報教育の可能性、分担執筆、2021、日本産業技術教育学会JSTE オンライン教育研究会編著、出版社: 一般社団法人日本産業技術教育学会、ISBN 978-4990239503

New Knowledge in a New Era of Globalization、分担執筆、2011、出版社: IntechOpen、ISBN 978-953-307-501-3

医療情報 第5版 情報処理技術編、分担執筆、2016、日本医療情報学会医療情報技師育成部会 (編さん)、出版社: 篠原出版新社、ISBN 978-4884123895

医療情報 第6版 情報処理技術編、分担執筆、2019、日本医療情報学会医療情報技師育成部会 (編さん)、出版社: 篠原出版新社、ISBN 978-4884122966

医療情報 第7版 情報処理技術編、分担執筆、2022、日本医療情報学会医療情報技師育成部会 (編さん)、出版社: 篠原出版新社、ISBN 978-4-86705-814-5
 

Computational Methods and Algorithms for Medicine and Optimized Clinical Practice、分担執筆、2019、出版社:IGI Global、ISBN 978-1-5225-8244-1

【口演】
現地現物の共創志向性にもとづくヘルスケア領域におけるアプリ開発の現実的方法論、単著、2018、日本公衆衛生雑誌、第65巻、第10号、特別附録、第77回日本公衆衛生学会総会抄録集

非情報系学生へのスマートフォンを用いた情報科学・プログラミング教育の検討、単著、2019、日本公衆衛生雑誌、第66巻、第10号、特別附録、第78回日本公衆衛生学会総会抄録集
 
 
非情報系学生へのスマートフォンを用いた情報科学・プログラミング教育の検討、単著、2019、日本公衆衛生雑誌、第66巻、第10号、特別附録、第78回日本公衆衛生学会総会抄録集
学位
工学修士
博士(知識科学);知識社会システム学専攻
 
所属学会
 
日本産業技術教育学会
日本医療情報学会
情報処理学会
電子情報通信学会 
日本公衆衛生学会
主な社会貢献活動
 
市立釧路総合病院 倫理委員会委員(2012-現在)
市立釧路総合病院 新棟建設等基本設計業務公募型プロポーザル選定委員会委員(2021)
市立釧路総合病院 医事等業務委託候補者選定委員会委員(2020)
市立釧路総合病院 入院セット提供業務候補者選定委員会委員(2022)
日本医療情報学会評議員(2012-2015)
情報処理学会北海道支部幹事(2015-2016)
情報処理北海道シンポジウム2016(主催:情報処理学会北海道支部) -実行委員会委員長(2016)
第42回医療情報学連合大会 実行委員(2022)
 

最終更新日:2023年04月01日